今回は VPNサービス(Virtual Private Network)について。
そんな疑問に、お答えします。
VPNは必要?
VPNって何?
まずはVPNについて簡単に。
VPNの役割は、インターネットの通信やデータのやりとりを安全にしてくれるサービスです。
インターネット通信を暗号化し、他の人が見てもわからないようにしています。
ワンピースの”ポーネグリフ”みたいな感じですね!? 必要な人にだけに伝える方法です。
このサービスを使うことによって、インターネット通信の履歴、やりとりしたデータ、クレジットカードの情報や個人情報、仕事で使う場合には企業の機密情報、などが漏洩してしまうのを防ぐ効果があります。
VPNを使わない危険性、推奨される使用例
セキュリティの強化 と プライバシーの保護
ウェブサイトやプロバイダーは、ユーザーのネット上の行動や履歴を追跡して、その情報を広告表示などの目的で使用することがあります。
見られて困ることはしていなくても、なんか嫌ですよね。
VPNを使用することでインターネット上での行動を追跡することが難しくなります。
公共のWi-Fi
カフェやコンビニなど様々な場所で利用できる「公共のWi-Fi」ですが、セキュリティが弱いため第三者にデータが盗聴されたり漏洩するリスクが高まります。
ハッカーや悪意のある犯罪者によるターゲットとなりやすいのです。
これにより、クレジットカード情報、パスワード、個人情報などが漏洩する可能性があります。
VPNを使用することで通信内容を暗号化し、公共Wi-Fi におけるこれらの危険性にも有効です。
リモートワークやテレワーク
自宅やカフェなど、オフィス外で仕事をするときには、企業のネットワークに安全にアクセスするためにVPNが必要となります。
マルウェアの感染やフィッシング攻撃などのセキュリティリスクを減らすことで、企業機密の漏洩の防止にも有効です。
海外サービスの利用 や 地理的な制限の回避
一部のウェブサイトやサービスは、特定の地域からのアクセスのみを許可しています。
また海外でも同じように、特定の国からのアクセスのみを許可していたりします。
例えば有名な話ですが、中国ではLINEが使えない、その他にもSNSなどでも使えないサービスがいくつかあります。
これらは中国が、自国内からのネット通信にアクセス制限をかけているからです。
VPNを使用すると、どの地域や国からアクセスしているかを隠すことができ、これらの制限を回避することができます。
その結果、中国に行ってもLINEが使えます。
中国だけではなく、国や地域によって制限が違うので、VPN一つで海外旅行の不安も一つ減ることになります。
使い方は難しいの?
VPNの基本的な使い方
サービズ事業者によって使い方が違うともありますが、VPNを使用するには、
- VPNサービスを契約する
- 契約したVPNサービスのアプリをダウンロードする
- アプリのインストール後にVPNサーバーに接続する
というのが基本的な流れとなります。
①VPNサービスの契約する
VPNサービスの提供事業者は多数あります。
「無料」も「有料」もありますが、無料サービスにはリスクがある可能性もあるので、有料のサービスが安心です。
VPNサービスの選び方についてはこちらの記事が参考になります。
無料サービスに潜む危険性や、実際に使った中でおすすめできるVPNサービスを紹介しています。
参考【おすすめ無料VPN】と、使って良かった【有料VPN 3選】
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②契約したVPNサービスのアプリをダウンロードする
これはスマホやPCなどで共通となっていることが多いです。
契約したサービス事業者のwebページにダウンロード先のリンクがあると思いますので、そこからダウンロードしてください。
有料サービスの多くは、ほとんどのデバイスにサービスが対応していますが、無料サービスの場合はデバイスによって対応していない場合がありますので、自分の用途に合うかどうか確認が必要になります。
③アプリのインストール、起動後にVPNサーバーに接続する
アプリを起動して、サーバーにつなぐ作業が必要となりますが、こちらはサービスによって大きく変わります。
最適なサーバー、通信が最速のサーバー、などを自動で選択してワンクリックで自動接続できるサービスもあれば、接続したいサーバーの国や場所を選択する必要があるサービスもあります。
VPNの速度
VPNの速度は、サーバーの国や場所、サーバーの混雑状況、インターネット回線の速度などによって変わります。
サーバーの国や場所が遠いほどVPNの速度は遅くなります。
サーバーが混雑しているほどVPNの速度は遅くなります。
インターネット回線の速度が遅いほどVPNの速度は遅くなります。
無料でも十分な速度を提供しているサービスもありますが、安定性が無く混雑時には通信が切れてしまうようなサービスもあります。
有料のサービスの多くは高速なサーバーと安定した接続を備えていますので、総合的に高いパフォーマンスを提供しています。
特にYouTubeやNetflixなどの人気のあるストリーミングプラットフォームも快適に視聴することができます。
一般的に、NetflixのHDストリーミングには5Mbps、4Kストリーミングには25Mbpsの速度が推奨されています。YouTubeの場合、HDストリーミングには2.5Mbps、4Kストリーミングには15Mbps以上の速度が必要です。これらの数値を参考に、自分のインターネット接続の速度とVPNサービスの速度を比較し、自分のニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。
まとめ
VPNは、インターネットの安全性やプライバシーを守るために役立つサービスです。
VPNを利用することで、インターネットの利用状況を他人に知られずに安全に利用することができます。
また、VPNを利用することで、海外のwebページやサービスにアクセスできます。
また使い方は比較的簡単で、サービスの契約、アプリのインストール、接続、という共通した流れが多いです。
インターネットは生活のインフラであり、インターネット無しの生活は考えられないほどのものとなっています。
ですが、目に見えぬ危険性は潜んでおり、信頼のできるサービスで自分を守ることが重要になってきます。
あなたのインターネット生活をより安全で快適なものにするために、ぜひ参考にしてみてください。